こんにちは、Manoです。
ブログでは、Manoの語源の「手のひら」というように、今年は上肢について定期的に掲載していきたいと思います。

本日は肩甲帯と筋の関係性についてのお話しですよ

先生、今日もよろしくお願いします
肩甲帯周囲筋のおさらい
前回の骨編では、肩甲帯は浮遊骨であり全身の影響をもろに受けるという話でした。詳しくはのぞいてみてください▼

肩甲骨が様々な方向への可動性を持つためには、周囲を取り囲む筋連結が必要です。
肩甲帯と体幹の関係性
体幹と多くの筋・関節の協調された働きを要し、体幹の姿勢コントロールに大きく影響されます。
上肢を空間で操作する際、自律的な体幹の分節的反応が起こり、末梢器官としての機能(探索・知覚器官及び操作)を発揮するために大きく貢献しています。
逆に、姿勢コントロールに問題が生じてしまうと、上肢の空間コントロールは肩の安定性・運動性が失われやすい部位でもあります。

影響を受けにくい状況とは?

体幹の筋がある程度、緊張が保たれていることが必要となります。

んんっ?体幹?
緊張が保たれてるってど・ゆー・こ・と・・・??
特に片麻痺の患者様では、左右差ができてしまうことが多く見受けられ、高齢者の方では円背の方では腹部の緊張は起きにくい状況となります。

今回の提案として、
上肢の治療提供として気をつける事は腹部の緊張です。

片麻痺の患者様と接していると、腹筋はバキバキなのにうまく安定しないことを目にしませんか?

あります!
お腹、バキバキな高齢者もいますよね!

必要なのは、アウターマッスルではなく、インナーマッスルに着目し治療をすると、うまくいく経験を私はしてきました。
そんな中で、治療的提案と自主トレとしてのアドバイスです。
治療方法を伝授
上肢アプローチでは、徒手的にコアスタビリティーを意識
徒手的に行うには、技術が必要なので苦戦するかもしれません・・・
徒手的にうまくいかないときは、バスタオルやホットパックなどを巻くようなバンドなどで腹部を圧迫するとうまくいきます。
私は、よく使ってます^^ !
普段の生活を自主トレとして考える
車椅子は構造上後傾する形となっています。
骨盤が後傾すると腹部は内圧を高めにくくなってしまいます。
そんなときは・・・
- 車椅子座面の後ろ(坐骨あたり)に三つ折りにしたバスタオルをひき骨盤自体を前傾させやすくする
- 胸郭が屈曲する(前方に曲がっている)と腹部は緊張が得られにくくなってしまうため、テーブルの上に両上肢が位置できる高さにし胸郭の伸展を設定する
そうする事で、普段の食事などの机上の作業が体幹が働きやすくなる事で、上肢が動かしやすくなり日々の生活自体が練習となりやすくなりますよ^ ^
ぜひお試しください。
説明がわかりにくかった方は、お気軽に聞いてください。
また、Manoではセミナーを定期的に開催していますので、気楽に遊びに来てくださーい。
まとめ
肩甲帯の促通をするには、体幹の準備が必要になります。
また、対象とする方が独歩なのか車椅子なのか?といった環境も大事です。リハビリ時間の一瞬だけ良くなっても意味がないんですよ。
毎日の暮らしが、生活しやすいようにサポートする!
短いリハビリの時間をどう生活に生かすか?
そんな風に思って今日も臨床に励んでいます。
次は、関節
肩甲帯は、上腕骨・胸郭・肩甲骨・肋骨の複合関節になります。
どんな役割があるのか、次回お話しします^ ^