こんにちは、Manoです。
今日は、肩甲骨をスマートに治療したいんだけど、何から勉強したらいいかわからない・・・といった方に、ぜひ見ていただきたい内容です!
まずは、肩甲帯の骨から。スタートです〜
肩甲帯の由来
今回は肩甲帯の促通についてです。
肩甲骨ではなく、肩甲帯です。
なぜ、強調したか、それは肩甲骨はシャベルのような形を意味し、Scaplaと名付けられています。
シャベルの先は弧を描くような形なのは皆さんご存知ですよね?
肩甲骨もそのような特徴があります。
その一方、解剖学的には関節面を持たず、肋骨粗面に沿うような構造になっているからこそ、そんな構造になっていると言われています。
肩甲骨は単体では機能を果たさない(動かない)、骨関節を持たないのは有名です。
ひとつひとつの骨レベルを見て、位置関係を知ろう!
上肢の運動において肩甲上腕リズムなど、上肢の運動では切っても切り離せません。
という事は、肩甲帯として捉え、運動がどう生成されているのかを知る必要があります。
- 肩甲骨は胸郭の背面、かつ外側上方にあり、脊椎を挟んで対称
- 上角は、肋骨2~3レベル
- 下角は、肋骨7~8レベル
- 内側縁は、脊椎棘突起から両側へ5~6cm離れている
- 安静時は、内方へ40°、下方へ13°傾斜し、下方へ10°回旋している
立体的に関節面を見てみよー!
- 肩甲骨と体幹との骨的な連結は胸鎖関節のみ
- 肩甲骨は肋骨の上に浮遊したような状態
- 機能的には、骨格筋の連結により安定
- 肩甲骨の内側縁のみが胸郭と接し、下角の自由な運動性が維持される
- 肩甲骨は、体幹の姿勢緊張・運動の影響を受けやすい
- 肩関節は股関節などに比べて関節窩が浅く、安定性より運動性が優先された関節
- 肩関節は骨格筋の連結・関節包・靭帯により安定 ※関節包・靭帯が機能的に肩関節を安定させるためには、肩甲骨が外転・軽度上方回旋し、上腕骨が屈曲。関節窩がやや上前方を向いた状態であることが必要。


↑見てもわからない方は、まずポーズとっていこか!

よしっ。このポーズ!
一回やってみよか!

ハイ〜
このポジションが取れないということは、関節・靭帯・筋肉のどこかにに問題ありますよ。
評価は奥が深いので、ちょっとずつ見方をお伝えできればと思います。
まとめ
今回は、肩甲骨の位置関係の話でした。実際に肩甲帯が動くと、上腕骨や肩甲帯の関係はどうなるでしょうかー?
また、違った見方ができるとスキルUPのきっかけになりますね^^
今日の知識が臨床に少しでもお役に立てればと嬉しいです!
次は・・・
末梢が動くため(物品の操作など)には、中枢が安定していないと末梢は動きが非効率になります。
皆さんが行なっている関節可動域練習をどう考えるか、上記の動きを考えながら操作する必要があると思いませんか?
肩甲帯は、浮遊骨なので筋の影響をもろに受けます。
整形疾患で上肢をうまく使えない人、中枢神経疾患でうまく使えない人共通点は、筋緊張の影響がそのまま肩甲帯の動きを制限させるという事です。
上記であげた筋の状態がどうなっているか、次に考える必要がありますね。
次回は肩甲帯の運動からどの筋に着目すべきか、アップします。
また、覗いてみてください^ ^