
今日は、筋連結についてです。

連結部分がたくさんあって、
よくわからないんですけど・・・

そんなあなたに知ってほしい内容です。
今日は、上肢に着目してみますね!
筋連結とは?
まず、この図を見てください。
この図は、アナトミートレインからの図になります。
ここに注目して欲しいのは、
上肢帯は体幹と連結をしているということです。
肩甲帯は筋による支持構造であること。
その観点から、姿勢の影響を受けやすい部位であると説明をしました。
これは前回の上肢の促通がしたい!シリーズでお話ししました。
実際にどんな場面で筋連結が作用してる?
片麻痺の患者様が前方の物へリーチしようとする時、前足部に荷重が出来ず骨盤の前傾が難しくなり、体幹の伸展が得られないことを目の当たりにしないでしょうか?
前方にリーチするには、体幹が目標物に対して向かって行く必要があると私は考える。
一点、体幹と肩甲帯の動きの関係を確認して欲しい。
▼体幹の屈曲(円背)などは肩甲帯外転
▼体幹を伸展すると肩甲帯内転
この運動連鎖が存在する。
そう考えると、体幹の動きはとても重要。
脊柱の深筋の作用として脊柱の伸展、回旋、固定。
特に多裂筋、回旋筋は筋紡錘が多いため、固有受容器としての働きが重要となる。多裂筋が働くと、インナーマッスルである横隔膜・腹横筋・骨盤底筋群が同時に収縮し、さらに骨盤の選択的な動きが可能になりますね。
豆知識ですが、そんな多裂筋を無視する動物がいる・・・
チンパンジーは多裂筋がないんです^ ^
要は腰椎の前弯があるかないかなんです!
そうですよね。
前方の目的物に向かって行くっためには骨盤の前傾も大切ですが、それに伴う腰椎の前弯と体幹の伸展が必要となる。
チンパンジーは、前方の動きは得意だけど、体幹回旋した動きは下手。
\ 体幹回旋してるように見えるけど、回旋できてない 笑 /
リーチ動作や更衣動作など体幹回旋動作を伴う時は、もう多裂筋は無視できない!!ということがわかっていただけたでしょうか?
このように上肢の運動となると全身の運動が必要となるのは必然です。ここで下記の図を見てみましょう。
これは上肢の筋の繋がりを示したものになります。
体幹と肩甲帯の関係と同様に肩甲帯から末梢もまた筋で繋がっていることがわかると思います。
まとめ
全身に筋連結があります。どこかの筋に問題があれば、筋連結で考えて悪さをしている筋を探すこともできます。芋づる式ですね。体幹と上肢・体幹と下肢と複合的に考えて行くことが必要です。
評価の時には、筋連結も頭に入れて治療する事をおすすめします^ ^