こんにちは^^
今日は、ミラーニューロンと上肢について話をします。
最後の方は、川下的アプローチも載せてます。よろしければ、最後までお付き合いください。
ミラーニューロンって何?
マネできるかな?って話。
簡潔に説明するとそうなんです。
細かな実験内容を知りたい方は、これを読んでね^^
ミラーニューロンは、対象物を掴んだり操作したりする行動に特化した神経細胞を研究するために、マカクザルの下前頭皮質に電極を設置した1996年の実験中に発見された。
ヒトである実験者がエサを拾い上げたのをマカクザルが見た時に、マカクザル自身がエサを取る時と同様の活動を示すニューロンを発見。その後の実験によって、サルの下前頭皮質と下頭頂皮質の約10%のニューロンが、この’鏡’の能力を持ち、「自身の手の動き」と「観察した動き」の両方で同様の反応を示すことが分かった。ヒトにおいては、前運動野と下頭頂葉において、ミラーニューロンと一致した脳活動が観測されている。
図1.F5野におけるミラー・ニューロンの活動例 (A)研究者が手で物をつかむ行為をサルが観察。(B)サルが手で物をつかむ行為を実験。矢印は行為の開始を示す。
ミラーニューロンは、行動の理解に大きな役割を果たしている可能性があると考えられている。しかし、その行動がどのくらい離れた場所で行なわれているかは、他者の行動を理解する上では無関係だと考えられてきた・・・
ミラーニューロンの新しい発見がありました
マネをすると、相手が何をしようとしてるかわかったそうなんです。
例えると、ドラえもんがタケコプター出したら、空を飛ぶんだな!ってゆう感じ。
他者の行動そのもの自体を、自分のことのように理解し、どのような状況における感触や動作を脳として活動するということ。
また、EQとIQの関係を考えるとこれらは相関しているのではないかと私は思っています。
完全にエビデンスはありませんが、一般的にEQの高い人はそれに伴うIQも高いとされる。
人間の活動において、私たちは機械ではない。
その瞬間・瞬間において置かれた状況などを含め、基礎的な理解力がなければ他者を理解するEQは相手の立場に立てないわけですから低くなります。
マカクザルの新生児が相手の表情をマネしている。
人間の発達においても同じです。
赤ちゃんは模倣から始め、徐々にファンダメンタルムーブメントなどを先日のアクティブタッチなどを通して、動作の獲得をします。同じ動作を行う上で、成人と赤ちゃんでは模倣の質は違いますよね?
私たちは、「経験」をしているからです。
また、赤ちゃんと猿を比べると圧倒的に人間の方が発達が早いそうです。
ミラーニューロンを利用して、上肢機能を生かす川下的方法
今回は「ミラーニューロンと上肢機能」です。
ミラーニューロン=モノマネ
その中で再現性を出すためには、2点重要なポイントがあります。
①セラピストの先ずはマインドセットが必要
②脳がモノマネの部位の活性化した際に、上行性の情報(正しい感覚)を入力
①のためには環境の演出がとっても重要。
手段として集団力動を使用したり、あえて緊張感のある環境にするなど・・・様々な工夫がセラピストとクライエントの関係で変化します。
覚えていてほしい。あなたができる演出を考えてほしい。
物凄い尊敬する先生だからできるんだ・・・と悲観的にならず、あなたとクライエントの関係によってあなたにしかできないアプローチがあるはず!
②正しい感覚を入力するためには・・・固有受容器が反応できる皮膚・筋準備が必要になります。そこには関節可動域練習やモビライゼーションの技術も当然必要ですが・・・すぐに上手くならないよ!そんなことばっかりですよね!
例えば、皮膚がすごく硬い人がいるとします。リハビリの介入時間を入浴後にしたらどうでしょう?
入院・施設じゃ毎日風呂には入れないよ・・・じゃあ生活習慣にハンドクリームやボディークリームを塗る習慣をつけたらどうでしょう?
技術は今すぐ身につきませんが、工夫次第でレスポンスが変わると思いませんか?
今できることに目を向けて一歩づつ、やっていきましょう!
さらに神経機構を含めた知識を知りたい方は、
『上肢を生かす体幹の効果』を参考にしてくださいね^^

今回の『上肢を生かす体幹の効果』は、回復期スタッフからのご依頼で作成しました。ちょっとした悩み相談や知りたい情報などがありましたら、ご相談ください。
それでは、最後までご覧いただきありがとうございましたー!